インタビューのモンタージュで迫る創業者の生涯。つながっていく人と人。(山形県真室町及位)

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『誠の情熱と千の優しさと 舟生誠へのトリビュートアルバム』

読み終わって

「もし難病を患うことがなかったら・・・。」

舟生(ふにゅう)さんは、ご自身のことを中心にした自分史を書き残すことはなかったかもしれません。家族を、仲間を、取引先・関係者を、郷土を慮った人生から、自分一人を切り出すことなど到底できなかったに違いありません。

その慮りが、インタビューによって10個の大きなブーメランとなって一冊に再集結しました。「この人の歩みをかたちにして残したい。」という引力を持たれていたからこそのかたちです。

同時代を生きた自分以外の人の歴史を残す営みは、つながりを持った自分を見つめる機会にもなります。それも「自分史」だと気づかされました。

本書は、山形の自分史活用アドバイザー・伊藤洋子さんにいただきました。一般では手に入らない本書を読む機会をいただいたことに感謝いたします。

文責:本間浩一

オンライン読書会で「オススメ自分史」として紹介 2020/5/30

あらすじ紹介

本書は、友人・知人、そして家族のインタビュー10章から舟生誠(ふにゅうまこと)さんの生涯に迫ります。章を進むにつれ、舟生さんと縁を持った人と人、出来事と出来事のつながりが浮かび上がっていきます。

昭和29年に、山形県真室町及位(のぞき)で出生。営林署で働くお父さん、週に一度しか帰らない家を守るお母さん、2歳上のお姉さん、5歳下の弟さんの4人家族で、「やんちゃ」な子ども時代を過ごします。

定時制高校を2年で中退し、栃木や東京で仕事をしたあと、独立のために技術を身に着けて、地元に戻って昭和58年に東北工材を自己資本で創業します。

苦労して事業を立ち上げ、実績を積み上げていく中で企業としての体制を整え、会社は発展していきます。そして、雇用で地元に貢献できるようにと、様々なアイデアを試して事業を拡張し、経営の柱を増やしていきます。

夢を語り実現に向けて歩を進める彼の周囲には、社内にも取引先にも時間をかけた人脈が築かれていきます。

しかし、平成23年の東日本大震災の翌年、まだこれからという58歳の時に難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症します。株式会社東北工材の経営は弟に任せ、自身は会長となります。

平成30年6月25日、永眠。

この本は・・・

令和元年6月25日 第1刷発行

発行 山形文庫
発行所 企業組合リンクシップ

読みたいときは

あやめ自分史センター(東京)で収蔵